多度雅楽庵
多度雅楽庵(たどががくあん、通称『がくあん』)は、多度の山里に雅楽を稽古する方が滞在して多度の楽人と交流する場として、地主様及び地元の方々の御好意により、平成16年に完成いたしました。
『がくあん』は、多度大社の西、八壺渓谷の丘陵にあり、江戸時代までは山神社、明治時代には禊所の隠屋として由緒あるところです。
この紅葉が彩る山上の館において、私どもは、楽友とともに合宿を交えて、雅楽の演奏に一層磨きをかけていきたいと存じます。
楽庵『がくあん』の概要
■ 葉室館(はむろ やかた)
古の禊所として風格のある玄関の左に、紅葉賀と渓流音を楽しめる応接室、右に、内舞台と奏所のある大広間があります。春花秋葉のほか、夏は八壺渓谷の涼風の中で、冬は薪ストーブを囲み、多度の山里の四季を楽しみながら、楽を奏することができます。
■ 龍渓館(りゅうけい やかた)
白砂の舞台の前にある楽舎です。父子龍の舞うが如く、二つの渓谷を挟んだ巨岩の上にあり、茶室として楽しむこともできます。
楽殿『がくでん』の概要
旧諸戸邸の建材を活用した「楽殿」が、関係者の尽力で令和元年6月に完成しました。
地域の文化財を末永く継承できるよう、会合や展示会等にも幅広く利用いただけます。