多度山鎮座の神々
御信仰の起源
多度山は神々が宿る所として太古から人々に厚く信仰されてきました。平安時代に朝廷制定の「延喜式内社」として多度の五社(多度、小山、尾津、野志里、宇賀)が名を連ね、なかでも、多度神社は名神大社として伊勢国の最上位(神宮は全国最上位)に位置付けられています。
多度は、天神地神(あまつかみ くにつかみ)の鎮まる多度山と小山を背景に、美しい入り江のある景勝地です。この自然の恵みに祖先の霊を託しつつ、山の民は多度山を仰ぎ、水辺の民は多度山と小山を拝し、海人は海上から多度の山々に祈ったことが、多度山御信仰の起源です。